研究レポート
CATボンド市場の最新傾向
はじめに
資本市場や再保険市場では大型自然災害の続発さらに20年の新型コロナウイルス問題などで困難を極めています。ただその中でもCATボンドの新規発行だけは堅調な伸びを示しています。
CATボンドの発行状況
2020年は7月末までに33件のスポンサーが合計71億ドルほどのCATボンドを発行しています。このうちおよそ半数の16件は新型コロナウイルスの問題が深刻化した4月以降に発行・販売されたものです。ILSキャピタルの供給はコロナでも堅調であることを示しています。
144Aボンドは担保付きの再保険やサイドカーなどに比べて災害の発生後も流動性が高く、大型の自然災害が続く中では投資家はその価値を改めて再認識している方向になってきています。
再々保険市場の全体のハード化、投資家の引き受け姿勢の厳格化の中でCATボンドに対してもレートの引き上げに対する期待が高まってきています。ただCATボンド残高が80%がアメリカのピークぺリルを対象と思う前に分散効果の大きい日本のCATボンドは歓迎される傾向にあります。
参考資料・出典
リジリエンス・ジャパン 感染症等災害リスクファイナンス推進戦略会議・第2回会議の参考資料・CATボンドについて
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